総合内科専門医・アレルギー専門医によるGLP-1ダイエット注射
~色々と減量を試みても効果がなかった方と生活習慣病を医療の力で予防したい方へ~
米食品医薬品局(FDA)は2021年6月4日、ノボノルディスク社のGLP-1受容体作動薬Wegovy(セマグルチド)について、肥満症もしくは過体重の成人における慢性体重管理の適応追加を承認しました。
米国での適応は、BMI(体格指数)27kg/m2以上 の患者(過体重)で少なくとも1つ以上の体重関連疾患(高血圧、2型糖尿病もしくは高脂血症)を持つか、あるいはBMI(体格指数)30kg/m2以上 の患者(肥満)に対する食事療法および運動療法への補助療法であり、週1回2.4mg皮下注射剤です。セマグルチドは、2017年に2型糖尿病治療薬としてオゼンピックの製品名で承認されております。
※日本でのダイエット注射は基本的に自費診療ですが、糖尿病で治療中の方はもちろん保険診療になります。
よくある質問
- 注射は痛いですか?
- 針の太さは約0.2mmと極めて細く、長さは4mmと短く、ほとんど痛くありません。
週1回腹部または大腿部に注射するだけです(慣れたらご自身でも可能です)。
- 治療期間はどれくらいですか?
- お勧めする治療期間は約1~2年間です。
- 効果を教えてください。
- 以下、糖尿病患者様で得られたデータをしめします。
- 0.5mg/週で約4kg(3.6~4.6kg)
- 1.0mg/週で約5kg以上(4.9~6.5kg)
副作用をみながら徐々に増量していきます(ご自身で注射できるように慣れてもらいます)。
※ご自身で注射する場合、使用した注射針は医療廃棄物となりますので、必ず当院にご持参ください。
糖尿病患者に使用した場合の、減量以外に期待できる効果として、腎機能保護、脳卒中や心筋梗塞の発症予防が挙げられます。
- 金額を教えてください。
-
金額(税込) オゼンピック注(2.0mg) 26,400円/本
(消毒用アルコール綿と注射針および使用後注射針の廃棄費用込)
- 注射の増量例を教えてください。
0.5mg/週で処方した場合は、副作用をみながら以下のように増量していきます。
この場合、費用は月額26,400円(税込)となります。回数 量 1本目 1~4回目 0.25mg 5~6回目 0.5mg 2本目 7回目~ 0.5mg 1.0mg/週で処方した場合は、副作用をみながら以下のように増量していきます。
この場合、費用は月額52,800円(税込)となります。回数 量 1本目 1~4回目 0.25mg 5~6回目 0.5mg 2本目 7~8回目 0.5mg 9回目 1.0mg 3本目 10回目~ 1.0mg
- 注射を打つのを忘れた場合はどうすればいいですか?
- 次回予定日の3日前までは、注射可能です(日曜予定なら木曜日まで)。
- 副作用はありますか?
- 重篤な副作用(頻度不明)として、低血糖、急性膵炎が報告されております。
その他の副作用は以下の報告例がございます。- 5%以上:食欲減退、悪心、嘔吐、下痢、便秘
- 1~5%:頭痛、腹痛
- 0.5~1%:めまい、疲労感
- 0.5%~頻度不明:過敏症、注射部位反応、心拍数増加、味覚障害、胆石症
- 治療対象外はどんな人ですか?
- 妊婦さん、授乳婦さん、14歳以下のお子さんは治療対象外です。
人気のため、品薄が見込まれます。
GLP-1注射またはダイエット注射希望の旨、Webまたはお電話でご予約下さい。
保険診療の適応判断希望の方は、通常の問診もお願いします。
詳細は、院長にお気軽にお尋ね下さい。
治療の際はアレルギー専門医が全身管理させていただきますので、ご安心下さい。
【参照】
- 2型糖尿病治療剤 持続性GLP-1受容体作動薬 セマグルチド (遺伝子組換え)オゼンピック 添付文書 (SD,2mg)
- 糖尿病に関連する大規模臨床試験結果を整理・編集した医療従事者向けデータベースサイト 糖尿病トライアルデータベース
2023年1月26日
院長 田島 俊児